ナンセンスの神様・長新太さんによる小学館刊行の人気シリーズ・へんてこライオン。この傑作シリーズの第5作が「こんにちは! へんてこライオン」です。とにかく、へんてこライオンがへんてこなことをします。ポコポコでおなじみゆうちゃんと、テクテクでおなじみしんくんが、今回もありとあらゆるへんてこなものに変身してしまうライオンにびっくり仰天!
とにかくへんてこ、子どもと一緒に大笑いできる素敵な絵本です。読み聞かせは、3歳くらいからオススメです。
作者は長新太(ちょうしんた)さん
“ナンセンスの神様”こと、長新太(ちょうしんた)さんがへんてこライオンシリーズの作者です。“ナンセンスの”という枕詞をつけるまでもなく、絵本の神様です。
惜しまれながら2005年にご逝去されていますが、膨大な量の作品が、いまでも多くの親子を楽しませ続けています。図書館司書にファンが多いのも、特徴のひとつですね(と私は思っています)。
まったく色褪せない至極の“へんてこ”ストーリーと、オリジナリティー爆発のユニークなイラストは、日本が世界に誇る絵本遺産です!
長新太さんのプロフィールの詳細は、こちらの記事で紹介していますよ。
へんてこライオンシリーズについて
1995年に第1作と第2作が小学館から発された、人気シリーズ「へんてこライオン」。これまで、全部で8作品が出版されています。
最新作は2006年発行なので、10年ほど続いたシリーズということなりますね。
- しんくんと へんてこライオン 1995年11月 ▶︎詳細はこちら
- ゆうちゃんと へんてこライオン 1995年11月 ▶︎詳細はこちら
- ゆうちゃんんとしんくんと へんてこライオン 1998年11月 ▶︎詳細はこちら
- へんてこライオンがいっぱい 2002年6月 ▶︎詳細はこちら
- こんにちは! へんてこライオン 2004年10月 ▶︎詳細はこちら
- ありがとう へんてこライオン 2005年11月 ▶︎詳細はこちら
- どうしたの? へんてこライオン 2006年2月 ▶︎詳細はこちら
- やったね! へんてこライオン 2006年4月 ▶︎詳細はこちら
ストーリーは、ただひたすらへんてこ。ポコポコあるくゆうちゃんとテクテク歩くしんくんがばったりへんてこライオンに遭遇し、そうこうしているうちにライオンがあれやこれやとにかくへんてこな“なにか”に変身してしまうというお話。ただそれだけ。とっても面白い。子どもはいつだって大爆笑です。
すごいなぁ。
2012年には、「Shin and the Magic Lion」というタイトルで英訳版も出版されています。(へんてこ=Magic)なんですね。
Magicで、“へんてこ”という日本語がかもしだす、なんともおかしくてふざけた雰囲気が伝わるのでしょうか?
「こんにちは!へんてこライオン」あらすじ紹介
しんくんとゆうちゃんがテクテクポコポコ歩いていると、へんてこライオンにいつも通り出会います。
当然ですが、「どうしたの?」とたずねるしんくんとゆうちゃんを前に、へんてこライオンはへんてこなものに大変身するのです!
まずはバス!
いつの間にか中にはうさぎの子どもたちが乗っています。しんくんもしれっと乗り込んで、耳がニューッとのびちゃっている!
お次は天狗!
魚肉ソーセージみたいに鼻がニューッとのびています。もはやライオンじゃなくてただの天狗。当然ながらゆうちゃんはびっくり。
てんぐさまーっ!
そしてお次はバレリーナ!
うちの子どもたちは、この変身が一番盛り上がります。笑
みんなで同じポーズをとってどったんばったん。「顔にヒゲ描いて〜」なんて言われて、困った困ったですよ。ほんとうにもう、長さんたら…
ナマズにも変身。
最後はなんと橋。なんじゃこりゃ!ですね。
この変身はとっても意外。へんてこなだけじゃなくて、ちゃんと役にたつ変身もするんじゃないか、へんてこライオン。いつもこうだったらいいのにね。
最後はやっぱり、このひと言。
へんてこな
ライオンの
おはなしです。
書誌データ
発行元 小学館 ※公式サイト
発行日 2004年10月28日
価 格 1450円(税別)